2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17107
従来の直立護岸や消波護岸に代わり,形状を工夫することで低天端高ながら越波量低減効果も高い改良型護岸(上部フレア型,ダブルパラペット型,透水型)が新たな浸水対策として期待されている.そのため,著者らは水路勾配10分の1の条件で,越波実験を行い改良型護岸の越波量低減効果を実験的に検証している.本研究は,先行研究で実施していない30分の1の水路勾配や消波護岸などの条件に対して同一の水理模型実験を実施し,改良型護岸の越波量低減効果の検証を深めるものである.また,改良型護岸の換算天端高係数の算出を行った.