2023 年 79 巻 21 号 論文ID: 23-21014
現在,日本の高速道路の主流となっているポーラスアスファルト舗装における特徴的な損傷として,表層から浸入する水の影響によって発生する局部沈下が挙げられる.既往の路面性状測定では,わだち掘れ,ひび割れ,平坦性の測定を実施しているが,これらの指標では局部沈下を適切に検出・評価することはできない.そこで,同測定時に記録される横断プロファイルデータを使用することで,局部沈下を検出・評価する新たな指標を作成した.本指標は,目視可能な変状が路面上に発生していない時点から,1~2年後の局部沈下発生を予測することや,100m単位での舗装補修実施判定が可能であり,路面管理・補修計画において活用が可能である.