2024 年 80 巻 10 号 論文ID: 24-00137
シールドトンネルの応答値の算定において,セグメント継手の回転ばね定数の設定方法は,従来から用いられてきたボルト継手を基本とした方法が整理されてきたが,近年はボルト締結によらない継手の開発や施工事例が増えている.本研究では,ボルト締結によらない継手を対象とし,許容応力度レベルを超えた領域のセグメント継手部の挙動のモデル化に資することを目的に,継手鋼材が降伏する荷重レベルにおいて,実物大継手曲げ実験とその三次元有限要素解析を行った.影響因子として継手面の隙間と継手の降伏・すべりを抽出し,それぞれが継手部の挙動に与える影響とそのメカニズムを検討した.