2024 年 80 巻 13 号 論文ID: 23-13155
道路橋の地震に対するレジリエンス対策として,あらかじめ想定した損傷誘導シナリオを実現するためのRC橋脚柱部構造の検討を実施している.その柱部構造は,通常設計された柱部主鉄筋の他に,柱の降伏耐力と最大耐力に階層を設けるため,耐力階層化鉄筋と称する鉄筋を柱軸方向に配置したものである.損傷誘導設計を具現化するためには,耐力階層化鉄筋を有するRC橋脚柱部の終局限界までの挙動を把握し,設計方法について検討する必要がある.本稿では,耐力階層化鉄筋を有するRC橋脚模型に対して終局までの正負交番載荷試験を行い,その結果から損傷誘導および耐力階層化の検証,耐力階層化鉄筋を配筋しても平面保持の仮定は成立すること,さらにそれによりファイバー要素を用いた数値計算により損傷誘導設計が可能であることを報告する.