2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18109
2024年1月に能登半島で発生した地震により新潟県沿岸域へも津波が到達した.上越市では堤防の越流の他,海浜公園や海水浴場へ津波が遡上し海の家が破壊されるなどの被害が生じた.ここでは,津波の到達状況を把握することを目的として,現地調査を実施するとともに,津波伝播数値実験を実施した.現地調査は,上越市を中心に西方向は糸魚川市付近まで,北東方向は柏崎市付近までの区間で実施した.調査時にはレーザー距離計およびRTK-GNSSで津波遡上高を記録するとともに,無人航空機による空撮で地形情報を作成し,津波前後の地形変化や津波遡上高を把握した.数値実験では,断層の変位量を計算し,それにより発生する津波の水位変動を平面2次元モデルで時間発展させて計算し,各地への津波到達時間を把握した.結果は観測値と比較した.