2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18162
UAV-SfM/MVS測量では,比較的高解像度なオルソモザイク画像を得られるため,標高だけなく,礫浜の構成物の変化も読み取れる.さらに,画像から礫粒径も算定できるようになれば,礫浜の地形変化機構の解明に有用である.画像から礫粒径を算定する種々の手法のうち,本研究では,機械学習モデルGRAINetに着目し,井田海岸の礫粒径を推定可能な学習済みモデルを構築した.そして,礫の粒径分布図を作成し,地形および礫粒径の時空間分布の変化特性について考究した.その結果,デモデータを学習に用いる際は,対象地のふるい分け試験との比較・検証が必要であることを明らかにした.また,学習済みモデルによって井田海岸の礫粒径を推定できることを示した.