2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21008
近年,施工現場では密度管理のために電磁波式密度計測装置が用いられている.しかしながら,コア採取法と同様に点での計測となり施工範囲全体の密度を管理(面管理)することは難しいことから,非破壊で短時間かつ連続的に密度を計測する技術が求められている.本研究では,新たに開発された移動式アスファルト舗装密度計測装置(RDM)の測定精度を明らかにするために,室内試験によってアスファルト混合物の比誘電率と密度の関係を求めた.次に,構築した試験舗装のコア密度とRDMによって計測された密度を比較し,両者はほぼ等しい値を示すことを明らかにした.さらに,一般的に用いられている電磁波式密度計測装置で計測された密度と比べたところ,RDMの方が極めて高いことが分かった.