2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21018
北海道では,サイクルルートの指定が進められている中,ひび割れ路面での走行安全性・快適性の低下が懸念されている.通常の路面性状測定と自転車走行部のひび割れ測定を統合的に実施し,ネットワークレベルでの舗装評価が可能になれば,効果的な路面マネジメントの展開につながる.本研究では,著者らが開発した簡易型路面性状測定技術に自転車走行部のひび割れ形状判別手法を組み込むとともに,シナリオ分析とホットスポット分析などの空間情報分析を組み合わせたネットワークレベル舗装評価手法を構築した.さらに,本手法をトカプチ400に適用し,現状の維持管理により約5%の区間で自転車走行部の路面が改善されることを示し,また,北側山岳部や南東平野部において安全性の低下要因となる縦ひび割れが約3kmに渡って連続する区間を客観的に抽出した.