2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21021
高速道路は幹線道路網を構築する上で重要な役割を果たしている一方,利用者からの電話やメールによる路面性状に対する意見(以下,入電)が寄せられており,車両の高速走行を可能とする高いサービス水準を維持するためには,利用者がストレスなく走行可能な路面の効果的な維持管理が必要となる.本研究では,路面の予防保全を目的に,高速道路利用者より寄せられた入電の分布状況と原因について,損傷形態を分類したうえで地理分析に基づく分析を行った結果,へこみや穴などの損傷増加は,夏期の降水および冬期の気温低下が一因となっていることを明らかにした.また,個々の入電箇所に着目した路面プロファイル分析を行った結果,波長4-8m付近の路面波長卓越度の増加具合を把握することで,入電に繋がる路面損傷の発生を確認できることを示した.