2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21020
舗装の維持管理を効率的に行うためには,損傷が大きくなる前に措置を講じる予防保全型の維持管理が求められる.本研究では,現行のひび割れ率による損傷状態の評価に加え,MMSの点群データから予測されるひび割れの進行度を用いて将来の損傷状態を評価する方法を試行した.本方法を東北地方の国道に適用し,ひび割れ率を舗装点検要領に準じて診断区分I・II・IIIの3つ,ひび割れ進行度を「低(L)」と「高(H)」の2つ,併せてI-L,I-H,II-L,II-H,IIIの5つに分類した.修繕に当たってはひび割れ率IIIを最優先とし,ひび割れ率IIの場合はひび割れ進行度が高いII-Hを優先すること,また,ひび割れ率の診断区分がIであってもひび割れ進行度が高い要注意区間(I-H)が存在することを明らかにした.