2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21027
北陸自動車道敦賀管内トンネル内のコンクリート舗装は40年以上供用され,横目地部の劣化による舗装全体の損傷が進んでいる.そこで,大規模修繕の事前準備としてFWDによる横目地の構造調査を実施した.その結果を劣化Stageを考慮した逆解析法により解析した結果,ダウエルバーの切断や目地下の空洞の存在が明らかになった.これらの結果を踏まえたコンクリート舗装版の応力解析および疲労解析を行った.その結果,空洞が100cm以内であれば,バーステッチ工法のみによる補修で横目地の機能回復を図り,それ以上の空洞がある場合にはバーステッチまたは打換えという修繕方針を立案した.