土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(舗装工学)論文
供用24年が経過したコンクリート舗装の追跡調査及び逆解析による健全性評価
横澤 直人西澤 辰男藪 雅行渡邉 一弘
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2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21028

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抄録

 コンクリート舗装の活用が適材適所で進められるためには,コンクリート舗装のより一層の長期供用性の評価が重要である.また,普通コンクリート舗装で使用されることが多い鉄網は,効果や施工性について検討の余地があるとされている.本研究では,供用24年が経過した国道4号平泉バイパスのコンクリート舗装区間を対象とした追跡調査及び3次元FEMを使用した逆解析を行い,コンクリート舗装の長期供用性の評価と鉄網の効果について検証した.検証の結果,経年によって一部の版で損傷が進展してはいるが,工区全体では概ね健全な状態を保持していることが確認された.また,鉄網については,設計上期待されているひび割れの進展抑制効果は確認されず,反対に路面損傷の要因となっているケースが確認された.

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