2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21028
コンクリート舗装の活用が適材適所で進められるためには,コンクリート舗装のより一層の長期供用性の評価が重要である.また,普通コンクリート舗装で使用されることが多い鉄網は,効果や施工性について検討の余地があるとされている.本研究では,供用24年が経過した国道4号平泉バイパスのコンクリート舗装区間を対象とした追跡調査及び3次元FEMを使用した逆解析を行い,コンクリート舗装の長期供用性の評価と鉄網の効果について検証した.検証の結果,経年によって一部の版で損傷が進展してはいるが,工区全体では概ね健全な状態を保持していることが確認された.また,鉄網については,設計上期待されているひび割れの進展抑制効果は確認されず,反対に路面損傷の要因となっているケースが確認された.