土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(舗装工学)報告
荒れ指標を用いた舗装点検の効率化に寄与する検討
田中 志和植田 知孝河合 芳之柳沼 秀樹
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2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21034

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抄録

 直轄国道で実施されている舗装点検は,基本的に「目視」で実施されており,出張所職員の労力が多大となっているため,効率的な点検手法の検討が進められている.本稿ではコネクティッドカーから得られる「荒れ指標」を用いて舗装点検におけるスクリーニングの可能性を検討した.検討では抽出した「舗装点検結果データ」とコネクティッドカーから得られた「荒れ指標」を用いて,統計的手法(ROC曲線,ロジスティック回帰)によりスクリーニングとなる荒れ指標の閾値を検討し,「スクリーニング率」を用いて検討した閾値の妥当性を検証した.これらの結果より,片側1車線区間では「荒れ指標」が舗装点検におけるスクリーニングの指標として活用できることを確認した.

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