2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21034
直轄国道で実施されている舗装点検は,基本的に「目視」で実施されており,出張所職員の労力が多大となっているため,効率的な点検手法の検討が進められている.本稿ではコネクティッドカーから得られる「荒れ指標」を用いて舗装点検におけるスクリーニングの可能性を検討した.検討では抽出した「舗装点検結果データ」とコネクティッドカーから得られた「荒れ指標」を用いて,統計的手法(ROC曲線,ロジスティック回帰)によりスクリーニングとなる荒れ指標の閾値を検討し,「スクリーニング率」を用いて検討した閾値の妥当性を検証した.これらの結果より,片側1車線区間では「荒れ指標」が舗装点検におけるスクリーニングの指標として活用できることを確認した.