土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(環境システム)論文
独立栄養培養によるクロレラ由来ジェット燃料のライフサイクル温室効果ガス排出量の評価
井原 智彦多積 遼河野 重行
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2024 年 80 巻 26 号 論文ID: 24-26017

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抄録

 カーボンニュートラルの達成に向けて持続可能な航空燃料(SAF)の導入が期待されるが,廃棄物残渣由来のSAFだけでは需要を賄いきれない.微細藻類由来のSAFが有望視されるが,そのライフサイクル温室効果ガス(GHG)排出量は不明であった.本研究では,微細藻類由来のバイオケロシン(航空燃料の主成分)のライフサイクルGHG排出量を初めて評価した.その結果,凝集による回収や破砕後にヘキサンを溶媒とする抽出の採用がGHG排出量を低減させることがわかった.また,化石燃料からCO2を生産した場合のGHG排出量は447.06kgCO2e/MJとなるが,大規模排出源からGHGフリーのCO2を入手できた場合には140.13kgCO2e/MJとなった.さらに,2030年の電源構成では42.63kgCO2e/MJと,石油由来のケロシンの半分のGHG排出量となることがわかった.

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© 2024 土木学会
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