2025 年 81 巻 10 号 論文ID: 24-00119
鉄道近接工事において,軌道への影響の早期発見,迅速な対応のために軌道のセンシングが行われている.しかし,工程の進捗に伴ってセンサを移設した場合,関係者間で移設に関する情報共有が必要だが,これを怠れば,現場で混乱が生じる可能性がある.そこで本研究では,センサデータをBIM/CIM 4Dモデルと関連付け,モデル上で設置位置・部材などのセンサの情報を一元管理し,工程情報を付与したBIM/CIMモデルとセンシングデータを関連付け,工程情報と連動してセンシングデータを可視化する4Dモデル・センサ施工管理(4DSCM)システムを開発した.本システムにより,センシングデータと施工の関連性を視覚的に把握し,システム上の情報共有により,センサの移設に的確に対応し,施工管理を効率化できることを検証した.