2025 年 81 巻 14 号 論文ID: 24-14007
大規模更新事業などにおける床版取替え時,昼間交通開放を目的として,プレキャストPC床版の間詰コンクリートやアスファルト舗装の施工を省略し一時的に交通解放が可能となるGFRP舗装覆工板を開発した.本研究では,この覆工板に関して,実用化に向けた性能確認試験を行った.耐荷性状を確認するための静的載荷試験では,鉛直荷重,制動荷重に対して十分な耐荷力を有しており,取付ボルト部にも変状がないことが確認できた.実車両による走行試験および輪荷重走行試験では,覆工板本体や取付ボルトに変状が生じなかったことから,使用上問題ないことが確認できた.ただし,輪荷重走行試験において,角パイプが少ない場合,角パイプのWEB部が疲労破壊することから,耐久性を確保するには,角パイプを密に配置する必要があることが確認できた.