2025 年 81 巻 15 号 論文ID: 24-15011
近年,維持管理の効率化や損傷診断の正確化を目的として,橋梁の維持管理における3次元モデルの活用が着目されている.図面や点群データをはじめとして,様々なデータ形式から3次元モデルを構築する研究が盛んになされているが,効率性の側面から膨大な既設橋梁に対して適用が難しいことや,モデル構築時の不確実性が明示されていないことが課題となっている.本研究では,橋梁部位の汎用的形状を記述するパラメトリックモデルを,点群データとしてサンプリングすることによりニューラルネットに学習させる方法論を構築した.その上で,学習されたニューラルネットを用いて入力された点群データにパラメトリックモデルとしての対応づけを与えることにより,橋梁点群データの解釈を通じた3次元モデル構築手法の提案および検証を行った.