抄録
弾性まくらぎ直結軌道のコンクリート道床の収縮による変形挙動,ひび割れ進展挙動を解明するため,実物大のコンクリート道床部材を作製し,数値シミュレーションを活用して分析した.結果,まくらぎ下のコンクリート道床の厚さが薄い場合,まくらぎの隅角部からハの字に,まくらぎの幅方向直下から鉛直に,それぞれ収縮ひび割れが生じた.まくらぎ下のコンクリート道床の厚さが厚い場合には,収縮ひび割れが発生しにくくなることが分かった.体積表面積比が大きくなり収縮の進行速度がゆるやかになったこと,コンクリート道床の下部の構造物による拘束の影響が小さくなったことが要因と考えられた.また,欠損率10%のひび割れ誘導目地をコンクリート道床のまくらぎ隅角部直下に設けると,発生する収縮ひび割れを鉛直に誘導できることも分かった.