土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
ISSN-L : 2185-6567
和文論文
かぶりの諸特性が電気化学的測定結果に与える影響の実験的検討
染谷 望加藤 佳孝江口 康平
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 2 号 p. 88-104

詳細
抄録
 本研究では,かぶりの諸特性(厚さ,飽和度,塩化物イオン濃度,セメント種類,水粉体比,鋼材界面に存在する液相)が,電気化学的測定結果に及ぼす影響を定量的に把握することを目的とした.Membrane potentialの影響によって,コンクリート版の上面から測定した自然電位と,鉄筋近傍で測定した自然電位とは異なる結果が得られた.インピーダンススペクトルの実験結果は,かぶりの諸特性の影響を受けることが分かった.低周波数のインピーダンスは鋼材腐食の過程に関連しており,高周波数のインピーダンスはかぶりの諸特性に影響を受けていると考えられる.これらの結果を基に,鉄筋コンクリートを対象とした電気的等価回路を提案し,コンクリート工学で一般的に用いられるRandles型の電気的等価回路との分析結果の違いを考察した.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top