2019 年 75 巻 4 号 p. 226-238
かぶり30mm以下,中性化残り10mm以下ではく離はく落が発生した供用中の鉄道高架橋を対象として,水掛かりの異なる部位毎に,水とコンクリートの中性化がかぶりコンクリートのはく離はく落の発生や鉄筋腐食速度に与える影響を検討した.その結果,水掛かりが有る場合には,中性化残り10mm以下ではく離はく落が発生する可能性が高まるのに対して,水掛かりが無ければ,中性化残りが10mm以下であってもはく離はく落が発生する可能性が比較的低いことを明らかとした.また,水掛かりが有る場合の鉄筋腐食速度は0.2~9.3×10-3mm/年であった一方で,中性化残りが10mm以下であっても水掛かりが無ければ腐食は進行しにくく,水掛かりが無い場合の鉄筋腐食速度はそれよりも遅く0.2~2.7×10-3mm/年であった.