抄録
安全航海を目的に,著者らは出港前にこれから航海する航路の模擬体験航海を行い,航路の周辺状況の把握が可能な航海シミュレーションシステムの基礎を構築した.また,三次元海図を作成し,様々な航海情報を重ね合わせて提供するシーナビのシステムの基礎部分を構築した.これらのシステムにより,航路状況の把握が容易となり,操船支援装置として有効であることが期待できる.
本研究の目的は,これら二種類のシステムの紹介と評価を行い,今後のシステムの高度化および改良を図ることである.システムの評価は実習生に対しアンケート形式で実施した.その結果,本システムが有効であることがわかり,様々な意見から,これらのシステムの今後の発展に処することが可能になった.