抄録
本研究では、韓国済州道の北東部陸上と海上,南東部の海上および北西部の海上で採取された玄武岩の岩石に対して三軸圧縮試験を行い,その結果から算定されたMohr-Coulomb破壊基準の粘着力及び内部摩擦角と玄武岩の多孔質構造を表すパラメータである空隙率(有効間隙率)との関わりを分析した.その結果,玄武岩の空隙率と粘着力の関係は,空隙率と見掛け比重の二つの相異なる関係に基づいて,その関係を明確に区別することができ,空隙率の増加につれて粘着力は急激に減少した.一方,玄武岩岩石の内部摩擦角は,空隙率が増加するにつれて徐々に減少する傾向にあった.