土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.32
岸壁の空洞調査における単点常時微動観測の適用性に関する基礎的考察
伊藤 佳洋長尾 毅山田 雅行森田 真弘
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_760-I_765

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抄録
 建設後年数を経た臨海部護岸や岸壁においては,裏埋土の流出等が生じた結果,護岸直背後の舗装直下に空洞が生じる場合がある.このような空洞を非破壊で検出する方法として,常時微動の活用が考えられる.これまで,60cm程度の短いピッチで機器を配置する常時微動アレイ観測により空洞を検出できるという報告はあるが,一般に数百mの延長を持つ岸壁を60cm程度のアレイ展開で観測するには多くの労力を要することは否めない.そこで,本研究では,数百mの延長を持つ岸壁を対象として,岸壁背後の埋め立て地盤までを広範囲に調査することを目的として,空洞を単点常時微動観測により検出する手法の適用性について検討を行った.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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