抄録
本文は東京湾を対象として,河川から負荷されたダイオキシン類について,Hybrid box modelを用いて算出した流動場に吸着・脱着,無機化やスキャベンジングの作用を考慮した海水層(溶存態,小粒子及び大粒子吸着態)と溶出,埋没,生物擾乱を考慮した海底層(境界層(海水層と粒子層),生物擾乱層,拡散層の 3層)のカップリングによるモデル展開を図った.
モデルにより海底堆積層の濃度分布を算出し,既往の現地観測結果との比較することにより過去50年間のダイオキシン類量を推定した.その結果,濃度解析による拡散分布,海底土堆積濃度とも観測値と類似した傾向を示し,仮定したダイオキシン類量の信憑性が確認された.