抄録
大規模災害発生時,構造物等の状況把握においてUAVは有効なツールとなる.本研究は,UAV操縦の安全性を向上するため,GPSによる自律飛行や,手動による無線操縦をサポートする方法として,地上に設置したLEDパネルを用いた可視光通信によりUAVの操縦技術を開発したものである.
本研究では,まず,港湾及び海岸における被災した構造物等の調査におけるUAVの適用可能性とその課題について検討した.そして,可視光通信によるUAVの制御システムを試作し,室内において飛行制御試験を実施した.その結果,飛行中のUAVが地上に設置したLEDパネルに示した旋回・上昇下降等のサインを識別し,所定の動作を行うことに成功した.本論文ではその結果を報告すると共に,パネル未検出時の原因とその解決方針,当該技術を用いた災害時調査の方法及び有効性について示した.