土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.34
確率台風モデルを援用した安芸灘・伊予灘における高潮簡易予測式の提案
安田 誠宏横山 彼杜平井 翔太中條 壮大金 洙列
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 2 号 p. I_581-I_586

詳細
抄録
 近年,地球温暖化の影響により気象が極端化し,大型で強い台風が来襲する頻度が高くなっている.特に台風強大化の影響を受けるのは高潮災害である.大きな被害をもたらす高潮は低頻度事象であるため,観測数が不足している.そのため,観測データをもとに高潮の確率評価を行うことは困難である.本研究では,確率台風モデルと非線形長波モデルを用いて高潮解析を行い,簡易予測式を提案する.広島と松山を対象に,簡易予測式の推定精度に及ぼす資料数や経路の影響評価を行う.検討の結果,資料数を増やすことにより誤差やばらつきは減少し,精度を向上できることが示された.また,同規模の台風であっても経路によって高潮偏差が異なるため,経路を分類した上で係数を算定すれば,任意の地点で高潮の簡易予測式を提案できる可能性を示すことができた.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top