2019 年 75 巻 2 号 p. I_139-I_144
海岸護岸の天端高の設定においては,越波流量を許容値以下に抑えることが最も重要であるが,環境面や景観面から天端高はできる限り抑えたい要求もある.護岸の前面海域への拡張に制限がある場合は,消波ブロックを積み上げて形成される直立消波ブロック護岸が適用される.しかし,消波ブロックの形状は様々であり,それらの違いによる越波特性の比較検討はあまり行われていない.本研究では,2種類の直立消波ブロック護岸と直立護岸の越波低減効果について検討する.実験の結果,菱形開口部を有する斜積消波ブロック護岸は,蓋型の天端工にした場合,あらゆる条件で直立護岸よりも越波を低減できることがわかった.また,反射率と打上げ高についても検討した結果,直立護岸に比べて反射率は低くなり,最大打上げ高を小さく抑えられることがわかった.