2020 年 76 巻 2 号 p. I_252-I_257
相模湾に面し,冬季に強い西寄りの風を受ける大磯北浜海岸を対象として,海岸堤防の海側に設置された複数の堆砂垣周辺での飛砂の堆砂状況を現地実測により調べた.当地では,海岸堤防への法線方向に対し風下側に40°傾いた堆砂垣(17基)が,風下方向へと徐々にその長さを増しつつ伸ばされていた.観測によれば,各堆砂垣とも西寄りの風の作用により堆砂垣の風上側で最大約0.85mの高さで堆砂が起きたが,堆砂垣と堤防の間の開口部を風が抜けるために陸側にその高さが急激に低減する形状の砂マウンドが形成された.また,最も風下の堆砂垣ではその天端まで堆積が起きていた.