土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.36(特集)
九十九里浜南部の一松海岸で繰り返される護岸の被災
宇多 高明大谷 靖郎大木 康弘横田 拓也
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_288-I_293

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抄録

 九十九里浜南部に位置する一松海岸では,侵食対策として大型フトン篭製の護岸が設置されてきたが,この護岸は高波の作用を受けるたびに破壊され,そのたびに復旧が行われてきた.しかし復旧された護岸は2019年秋季の波浪により再び破壊された.護岸の破壊状況を調べたところ,大型フトン篭では篭の中に石を詰めて護岸とされているため,個々の中詰め石にかかる波力により鉄線篭が破れ,中詰め石の散乱を招いたことが分かった.一方,鉄線篭から流出した中詰めの礫は1/2の急勾配をなして海岸線付近に安定的に堆積し,あたかも礫養浜と同様な効果が得られた.これらより一松海岸での今後の対策としては大型フトン篭に代わり,礫養浜が望ましいことが分かった.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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