2020 年 76 巻 2 号 p. I_576-I_581
礫性海岸に建設された直積ブロック式護岸の波浪による摩耗特性について現地調査を行った,縮尺1/25の水理模型実験によって,現地で50kg相当の粗石の基本的な移動特性を調べた.3種類の周期と4種類の水深条件に対して,粗石の衝突回数を明らかにし,粗石の移動は,その天端が水面と一致する条件で顕著となり,周期が長いほど衝突回数が多くなった.さらに粗石の移動速度をビデオ解析によって明らかにした.以上の実験結果より,近隣の波浪データに対して既往の実験式を適用し摩耗量の経年変化を求めた結果,現地の平均摩耗速度である約88.6mm/年と概ね一致した.さらに,縮尺1/35の実験では,越波特性を調べ,補修工法を検討し,直積ブロック式護岸の摩耗部分をコンクリートで充填し,その前面に消波ブロックを設置することが最適であること示した.