抄録
2005年3月に発生した福岡県西方沖の地震(MJ7.0)では,震源に最も近い玄界島において甚大な被害が発生した.玄界漁港では岸壁の被災,漁港背後に迫る急傾斜地では斜面崩壊などが数多く発生した.この経験を踏まえた今後の漁港施設や斜面の耐震性評価などのためにも,玄界漁港における工学的基盤相当の地震動を評価することは非常に重要である.そこで本研究では,玄界漁港での常時微動計測結果および気象庁による地震観測結果などに基づいて,玄界漁港におけるサイト特性を評価した.そして,経験的サイト増幅・位相特性を考慮した強震動推定手法を用いて玄界漁港の工学的基盤相当での地震動を推定した.