土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
和文論文
交差部デッキ進展き裂を対象とした鋼床版疲労耐久性評価のためのひずみ参照点の検討
森 猛金子 想林 暢彦小笠原 照夫内田 大介
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 1 号 p. 13-21

詳細
抄録
 横リブが交差するデッキプレート・トラフリブ溶接ルート部からデッキプレートに進展する疲労き裂を対象とした疲労耐久性を評価するためのひずみ計測位置(参照点)について,鋼床版モデルのFE解析を行うことにより検討している.ここでは,いくつかの参照点のひずみと疲労き裂の起点となる溶接ルート部の応力の関係を,従来のように限られたタイヤ荷重やその位置ではなく,鋼床版上面に集中荷重を載荷することにより求めた影響面を利用して検討している.ここで検討した中では,トラフリブ・デッキプレート溶接部のデッキプレート側止端から5mm離れたデッキプレート下面の橋軸直角方向ひずみが溶接ルート部応力との相関が高く,その位置が参照点として適切であるとの結果を示している.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top