2020 年 76 巻 2 号 p. 275-291
土地の高度利用のため,既設ビルまたは鉄道などのインフラを受ける地下函体を主な対象とし,構真柱と床版の接合構造を提案した.高軸力を受ける構真柱はコンクリート充填鋼管(以下,CFT)を採用し,函体の縦断方向はCFT柱と縦方向梁の鉄筋を接続し,横断方向は,梁を設けず,縦方向梁との配筋の取合いからRC床版の主鉄筋を非接続とした接合構造である.本研究では,提案する接合構造の耐荷機構を把握することを目的に,模型試験体による交番載荷実験を実施し,接合部が所要の耐力を有していることを確認し,荷重伝達機構を明らかにした.さらに,荷重伝達要素の寄与度を検討し,CFT柱側面の支圧・摩擦による抵抗が全体の40%程度と最も大きい等,設計照査に必要となる荷重分担率を定量的に推定した.