2020 年 76 巻 2 号 p. 356-375
実働活荷重把握手法であるBridge Weigh-In-Motion(BWIM)を加速度計測に基づいて実現できればコストや労力の観点から有用である.本研究では,データ同化手法の一つであるカルマンフィルタを無線加速度計測データに適用して橋梁たわみを推定し,複数車両の同時走行にも適用できる重量推定法を提案した.さらに本手法により,車両速度変化や入退出時刻推定誤差の影響を軽減して車重を推定可能とした.次に桁端部応答をニューラルネットワークにより処理し,車両入退出時刻,走行車線を自動判定する車両検知手法を提案した.これらを組み合わせたBWIMを一般道のある連続鋼箱桁橋へ適用したところ,精度約10%で車両重量を推定できることが示された.さらに,11日間の連続計測データから,重車両の通行台数を含めた交通荷重特性が明らかとなった.