2020 年 76 巻 5 号 p. II_72-II_83
既設鋼床版橋の溶接部の疲労損傷に対する効果的な対策工法として,既存のアスファルト舗装を剛性の高いSFRC舗装に置き換える工法が適用されている.この工法は,鋼床版と場所打ちSFRCを接着剤により接合し一体化させ,鋼床版の局部変形・応力の低減を図るものであるが,輪荷重載荷時の繰返し応力作用や,水や温度による環境作用に対する接着剤接合部の耐久性に関しては,依然として知見が少ない.本研究では,接合用の2種類のエポキシ樹脂系接着剤による接合部を模擬した小型試験体を用いて,一面せん断による静的載荷試験と疲労試験を行い,接合部の疲労挙動を分析した.その結果,静的せん断強度で無次元化した疲労強度曲線を得るとともに,疲労強度と接合面の破壊形態との関係について明らかにした.