地震工学論文集第41巻(ノート)
立坑構造物の耐震解析モデルに関する考察 ―各種解析モデルの特性のまとめ―
2022 年 78 巻 4 号 p. I_712-I_719
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2022 年 78 巻 4 号 p. I_712-I_719
このノートは，筆者がここ数年にわたり発表してきた立坑構造物の耐震解析モデルの数々について，モデル化の要点や解析性能などを総括的に取りまとめたものである．これまでの既報では，その都度解析モデルを一つ取り上げて，実際に耐震計算例を示しながら議論してきており，結果的に5種類の解析モデルの計算用データが蓄積されてきた．今回，それらを利用して全解析モデルで同一例題を対象にした一斉解析を行い，計算結果の比較をとおして各モデルの特性を一覧にまとめてみた．5種類とは，地盤・構造物一体型の3D-FEM系モデルであるソリッド要素モデル，シェル要素モデル，はり要素モデルの3種類と，構造物分離型の応答変位法のためのはり・ばねモデル（従来モデル），およびその改良を図った改良モデルの2種類である．
