2019 年 75 巻 2 号 p. I_21-I_26
過去の自然災害の経験から,大規模災害時の被害を軽減させるために,住民一人一人の防災意識を向上させることの重要性は大きくなってきている.そこで,本研究では防災意識を向上させる要因を検討するため,防災活動団体「防災リーダークラブ」所属学生と一般学生を対象にアンケート調査を行った.その結果,地域防災活動への参加などを通して,防災意識の中の「現状危機感」や「災害に対する関心」が向上することが明らかとなった.また,地域に対する評価・愛着を向上させることで,地域防災活動参加といった直接的アプローチでは向上させることができなかった「他者指向性」や「被災想像力」といった意識を向上させることができることが示唆された.