2021 年 77 巻 2 号 p. I_1-I_18
山岳工法により建設されるトンネルの覆工を構築する作業の施工性向上のために筆者らが開発を行ってきたプレキャスト覆工が有する耐荷力を明らかにすることを目的として,実大規模の載荷実験を行った.実験結果から,天端部に荷重が作用した場合,天端部と肩部に大きな曲げモーメントが発生し,最終的に天端部付近での曲げ圧縮破壊により,構造全体の破壊に至ることが確認された.また,プレキャスト覆工本体をファイバー要素,セグメント継手を回転ばねでモデル化した解析手法により,実験を対象にしたシミュレーションを行い,解析手法の適用性を確認した.さらに,本解析手法を用いて,種々の荷重条件下におけるプレキャスト覆工と従来覆工が有する耐荷力を算出し,比較を行った.