2022 年 78 巻 1 号 p. 112-131
近年,膨大なインフラストックの老朽化が問題となっている.本研究では,道路利用者の安全性に影響を及ぼすトンネル覆工コンクリート壁面の浮き・剥離,舗装路面のポットホールについて,MMSレーザー点群データを用いて全自動,リアルタイムかつ高精度に損傷を検知する新たなアルゴリズムを提案した.時系列解析によりトンネル・路面の断面形状・プロファイルを推定した.信号・画像処理により損傷候補領域を特定後,三次元形状抽出手法と特徴量によりトンネルの損傷・付属物を峻別し,損傷を三次元マップ上に可視化した.異なる形式・年代の複数の実トンネルと,実路面において検証を行い,トンネル覆工の約8割の浮き・剥離を検知でき,提案手法の有効性を実証した.