2022 年 78 巻 1 号 p. 13-25
本研究では,トンネル建設時の合理的な換気設計を目的に,トンネル坑内の高濃度粉じん領域や,粉じん濃度の経時変化を精度よく把握するため,非定常乱流モデルによる3次元数値流体力学解析(Computational Fluid Dynamics Analysis)による数値シミュレーションを行った.その結果,著者の一部が実施した拡散希釈方式を採用したトンネル換気実地試験結果においてトンネル建設中の坑内粉じん濃度の経時変化を精度よく再現できることがわかった.さらに,計測結果や解析結果をトンネル坑内の粉じん飛散状況の経時変化および算術平均をもとに評価することで,換気方式の違いや坑内換気位置,換気量の違いによる坑内粉じん濃度環境の変化を明らかにすることができた.