日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
自動メッシュ分割を用いて重合メッシュ法の連成項を高精度に数値積分するための積分範囲の適切な分割方法
山東 篤
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2011 年 2011 巻 p. 20110011

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抄録
不連続な被積分関数を持つ重合メッシュ法の連成項は2次元問題であれば高精度に数値積分する方法が提案されている.それは積分範囲を不連続関数の境界線に沿って連続関数のみを含む三角形に分割する方法である.本研究の目的はその提案手法を2次元,3次元重合メッシュ法に拡張するために,スワッピングを用いなくとも適切な三角形または四面体分割がなされる前処理を提案することである.全ての頂点をグローバル要素ごとに定義されたグループに分類する.グローバル要素の境界に沿って定義されたグループごとに領域分割すれば,分割領域に不連続な関数が含まれることはない.本論文で提案するグルーピングによる部分領域の作成方法を2次元問題および3次元問題に適用し,手法の妥当性と計算効率を調査した.その結果,本手法は積分範囲を連続な関数を含む領域に適切に分割し,少ない計算時間で高精度な解を導出した.
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© 2011 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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