2019 年 28 巻 p. 191-199
小児と成人の混合病棟において小児看護初心者への教育担当者を支援するためのリフレクションを取り入れた研修プログラムを作成し、その評価について明らかにした。6名のプログラム参加者への面接調査の結果、プログラムの成果として、小児看護初心者の立場に戻って小児看護初心者のキャリアを尊重しながら、小児看護において特徴的なことを優先的に伝え、混合病棟での経験を支えていたことが明らかになった。また、プログラムに参加したことで、リフレクションによって思いが表出でき、プログラムの実施方法も適切であるとの評価が得られた。一方で、小児看護初心者教育への支援体制や、評価方法、継続性については課題が残った。本プログラムは混合病棟における小児看護初心者への教育担当者の教育力や気付きを高めるとともに、小児看護初心者を同僚として尊重し合う有用な組織文化の育成に寄与することが示唆された。