先天性食道閉鎖症児の母親がかかえていた食事に関する困難と対処を明らかにし、今後の課題と支援を検討するため、2人の母親を対象に半構成面接を行った。食道閉鎖症特有の食道の蠕動障害による食物の詰まりに対して母親は困難をかかえており [食物が詰まることが何よりも難しい] [常に食事のことを考えるしんどさ] [食事の時間が苦痛] [相談できる人がいない] 困難をかかえていた。困難に対し《食べなくても家族と食べる時間の共有》《無理に経口摂取を進めず、児のペースに委ねる》《詰まりやすい食材は調理で工夫》など食環境や食形態を工夫し対処をしていた。十分に咀嚼ができないと詰まりにつながるため、咀嚼機能獲得時期を逃さないよう咀嚼の練習ができる支援と咀嚼機能獲得時期を逃した児への指導内容の検討が必要である。また食道閉鎖症は長期的に食物の詰まりに対して注意が必要であるため、退院後も継続して食事に関する支援が必要である。