目的:採血を受ける3歳~7歳の幼児の「がんばった」言動を支援する看護師のかかわりを明らかにする。方法:3歳~7歳の幼児の採血において幼児の「がんばった」言動とそれらがみられる前の看護師の言動を観察記録表により観察し、質的帰納的に分析した。結果:対象は採血を受ける幼児20名(年齢の中央値は5歳4か月)と採血を行う看護師8名(小児看護師歴の中央値は16年)。「がんばった」言動を支援するかかわりとして【がんばれる雰囲気の醸成】、【幼児の気持ちに寄り添った情報提供】、【幼児の主体性を促すための提案】、【幼児の理解を促し確認する問いかけ】、【幼児のがんばりに対する称賛】、【幼児の特性に合わせたディストラクション】が抽出された。考察:看護師は【がんばれる雰囲気の醸成】を基盤とし【幼児の主体性を促すための提案】などを行っていた。また【幼児のがんばりに対する称賛】は幼児の主体性を育む継続的な支援の可能性が示唆された。