2025 年 34 巻 p. 189-196
本研究の目的は、初回手術を経験し初めて退院にいたった先天性心疾患の子どもをもつ父親のレジリエンスを明らかにすることである。父親10名に半構造化面接を実施し、質的に分析した。初回手術を経験し初めて退院にいたった先天性心疾患の子どもをもつ父親のレジリエンスとして、8つのカテゴリーを抽出した。父親は、【先天性心疾患の子どもの誕生に安心する】、【出生前に先天性心疾患への理解を得るために行動する】、【医療従事者へゆだねた先天性心疾患の子どもへの治療の必要性に納得する】、【先天性心疾患の子どもの入院と社会生活の中での気持ちを整理する】ことから、【退院前に先天性心疾患の子どもをもった自己の体験を意味づける】ことをしていた。先天性心疾患の子どもをもつ父親が、子どもの出生と手術という危機を乗り越える過程でレジリエンスを獲得することによって、父親としての人間的成長になると考えられる。