2026 年 35 巻 p. 216-224
本研究は、小児看護学実習において実施される重症心身障害児者施設の見学実習における学生の学びの要素を構造的に整理することで教育実践への示唆を得ることを目的とした。履修学生47名に、実習における見学内容、見学実習の学び(自由記載)を調査した。分析にはSCATの手法を用いた。学生は「読み取りによる個別性に合わせた支援提供」を基盤として「その子なりの発達促進」、「多職種で支える発達」、「子どもの権利擁護の再考」、「その子らしい生活環境の保障」、「家族とのつながりを尊重したFamily-Centered Care」という小児看護の視点を得て、「続いていく子どもの人生への展望」を見いだしていた。これらから、「発達を踏まえた個別性のとらえ直し」、「権利擁護の重要性の確認」、「生活・家族背景への視野拡張」、「子どもの人生の多様な連続性への気付き」という構造とともに、この構造を学習過程として促進する教育的な示唆が得られた。