2021 年 49 巻 3 号 p. 141-144
脳波を患者の検査として用いる場合に, 臨床研究と臨床検査の境界は明確ではない場合がある。汎用性を持って施行可能なのか, 診断や治療方針の決定などに用いられるのかが研究か診療かの指標になるだろう。本編では, 小児の脳波検査において研究からclinical toolとして確立されてきた, または確立していく可能性のある手法について解説する。amplitude-integrated EEG (aEEG) は新生児領域で広く発作検出の臨床目的で使われており, 小児のICU脳波モニタリングでも用いられている。高周波律動も, デジタル脳波の普及に伴い用いられるようになった手法で, 頭皮脳波でも評価されている。脳波を他のモダリティと組み合わせることも脳波の新しい活用法である。脳波–機能的MRI同時記録は, 脳波活動に伴う血流変化をMRIで可視化し, てんかん焦点, ネットワークの解明に用いられている。