臨床神経生理学
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特集 「臨床脳波の現状と未来:clinical toolかresearch topicか?」
脳神経外科領域におけるclinical toolおよびresearch topicとしての頭皮, 皮質脳波の現状
前原 健寿稲次 基希橋本 聡華清水 一秀
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2021 年 49 巻 3 号 p. 145-151

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抄録

脳神経外科領域における頭皮脳波clinical toolとresearch topicの検討では, 頭皮脳波か頭蓋内皮質脳波か, てんかん等の病態診断・治療か正常脳機能解明かを考慮する必要がある。両者の明確な線引きは困難だが, clinical toolとしての確立した評価は保険診療報酬の対象かも目安となる。てんかんの診断, 治療は脳外科医にも重要で, 頭皮脳波には多くの診療報酬が算定されている。臨床的には, てんかんの診断, 外科治療のための脳波検査や焦点診断としての役割が重要である。皮質拡散脱分極への応用も報告されている。さらにRNSの導入によりヒト脳波活動研究のさらなる発展が期待される。脳機能解析では電気刺激による脳機能マッピングから脳波活動のdecodingさらにBMIへの発展が期待されている。研究の分野では, 海馬のrippleを用いたtranslational researchが注目を集めている。

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© 2021 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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