2025 年 53 巻 3 号 p. 175-182
ステレオ脳波 (SEEG) を経て行うてんかん外科治療の有用性を担保するにはSEEGを正しく判読し, てんかん原性領域 (EZ) を推定する必要がある。本稿の前半は判読に必要な基本的な設定を含む「判読の準備」, 後半は目視と信号解析的な手法を含めて発作間欠期, 発作時の脳波パターンの「判読の実際」と大きく2項に分けてキーとなる文献をまとめた。特にSEEGを始めようとする先生方がSEEG判読の基本的なコンセプトを理解する参考になればと考えている。