臨床神経生理学
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筋疾患での電気生理
大矢 寧
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2025 年 53 巻 4 号 p. 219-226

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抄録

筋疾患ごとに診断に必要な検査は異なり, 患者ごとにも異なってくる。事例によっては電気生理検査が極めて重要である。炎症性筋疾患などで筋生検部位を選択するのに針筋電図を行う。一般に筋疾患では筋束単位で病変が生じうるが, 成人でも筋束は径が約1 mm以下のことが多く, mm単位で針を進める。筋疾患と神経原性変化との鑑別は意外と難しいことがあり, 検査する部位をよくみる必要がある。炎症性ミオパチーと筋萎縮性側索硬化症を間違う例もあるが, 針筋電図よりも伝導検査の方が主観は入りにくい。神経筋接合部異常やチャネル異常は, 一般に筋生検の有用性が高くなく, 反復刺激や運動負荷でのM波の観察が有用なことが多い。低K血性間欠性 (周期性) 四肢麻痺では, 強収縮を5分間は行い, 30分以上安静で経過を追う必要があるが, M波の変化は振幅よりも面積に注意していく必要がある。冷やさないと異常が出にくい病態もある。筋のこわばりにもいろいろな病態がある。

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© 2025 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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